クラウドファンディングのはじめ方
クラウドファンディングの流れを知る
募集期間と目標金額を設定し、不特定多数の人から寄付を募集するクラウドファンディング。
寄付募集初心者でも挑戦しやすく、他の寄付募集に比べSNSで拡散されやすいため、クラウドファンディングを実施することで、団体の活動やプロジェクトについて認知を広げていくこともできます。
そんなクラウドファンディングはなんと「準備が8割」と言われています。
具体的に何から始めていけばいいのか、クラウドファンディングの流れを4つのステップごとにまとめたので一緒に進めていきましょう！
STEP 1．企画を検討する
クラウドファンディングを始める前に、まずは実態を知っておきましょう。
クラウドファンディングを始める前の注意点、よくある勘違いなど事前に知っておいてほしいクラウドファンディングの”リアル”を紹介します。
クラウドファンディングにおける3つの支援者層
支援者の内訳をみていくと、大きく以下の3つの層に分けられます。
①既存の支援者
②既存の支援の知人・友人
③新規の支援者
割合はプロジェクトによって異なりますが、①②の層で全体の6～7割を占めることが多いです。クラウドファンディングではたくさんの新規支援者層を獲得できるというイメージの方も多いですが、実際は既存の支援者やその知人・友人への声かけも大切になります。（①と②の層は、職員・理事なども含みます。）
クラウドファンディングに向いている寄付募集とは
- 新規事業やプロジェクトに必要な資金募集
- 災害支援など緊急の寄付募集
- マンスリーサポーター募集キャンペーンや夏季募金、冬季募金等の期間限定の寄付募集
他の寄付募集の形態も含めてご検討中の方へ
「ファンドレイジングの基礎を学ぶ」をご覧いただき、自団体の支援者層やリソースからファンドレイジングアクションを考えてみてください。
STEP 2．事前の準備をする
クラウドファンディングは、この準備期間が最も大切です。
・事前の呼びかけ
・広報計画の作成
・クラウドファンディングページの作成
などクラファンの成功に必要な準備を確認しましょう。
🎯クラウドファンディングの準備に使える！絶対にやって欲しい3つの整理
クラウドファンディング実施前の準備として必要なこととは？クラウドファンディングを成功させるために、絶対にやって欲しい3つのことを紹介します。
資料の中のフォーマットを参考に、ぜひ皆さんも取り組んでください。
※リンク先のgoogleスライドは「ファイル」からPDF等でダウンロードいただけます。
STEP 3．広報をする
支援を募るには広報が欠かせません。開始直前から実施期間中にどのように動いていくのがよいでしょうか。
また、応援をもらった時のリアクションも大切。応援コメントへの返信のポイントなどをおさえて、支援者とのコミュニケーションの見える化から更なる寄付を集めましょう。
広報期間中の押さえておくべき4つのチェックポイント！
- 開始前
- STEP2で紹介した関係者への事前告知をしておく声かけリストと拡散テンプレートを用いて、関係者には事前に告知をしておきましょう。
- 開始序盤
- 開始1週間で、目標金額の30%になっていると達成率が高まりやすいと言われいます。
- 支援者への応援コメントやSNS上でのシェア投稿に、2日以内には返信コメントをしていきましょう。
- プロジェクトページの活動報告やSNSで、継続的に発信をしていくことも大切です。
- 中盤
- 「中だるみ期間」とも言われ、どう乗り切るかが大事です。
- 支援者の関心を惹けるようなイベントの開催、ライブ配信、SNS上での一斉シェア企画など、情報を届ける機会を能動的につくりましょう。
- 終盤
- 最終日の7日～10日前頃からは最後の追い込みをかけていく時期で、最も寄付が集まりやすい時期でもあります。最後の最後まで諦めず発信を続けましょう！
- 開始前に個別声掛けした人達に、もう一度お願いをしましょう。
- 最終日まで、SNSでの発信は欠かさず続けましょう！
- SNSでの一斉シェアやライブ配信等を活用しましょう！
STEP 4．お礼・報告をする
クラウドファンディングで集まった支援者の方々の熱量を冷まさず、今後も継続的に団体の活動を応援し続けてもらえるように、終了後のお礼・報告はとても大切です。
リターン、領収書の発送、活動報告など、今後の活動を見据え、戦略的に動いていきましょう。
まずはお礼とクラウドファンディング終了の報告を
- 例えば下記で発信すると良いでしょう。
- 活動報告ページ
- SNSの投稿
- メルマガ
- プロジェクトページのサムネイル画像
- プロジェクトページの概要文
終了後3ヶ月以内にはリターンの対応を完了させる
- お礼状などを郵送する場合は、手書きのお礼メッセージを入れることも良いですね。
- ※コングラントは、リターン設定しなくてもクラウドファンディングが可能です。
クラウドファンディングを今後に繋げるための施策
- 進捗報告も兼ねたイベントを開催する（リターンとの連動）
- クラウドファンディング活動報告ページの定期更新
- SNSのフォローやメルマガ登録に誘導する
- ボランティア参加をしてもらう
- マンスリー寄付者になってもらう
- 単発の寄付を再びしてもらう
いかがでしたでしょうか？
なんと、クラウドファンディングに成功したほとんど全ての団体は上記のステップを踏んでいるんです。
クラウドファンディングにも成功パターンがあるんですね。
日々の活動がある中での短期集中的な寄付募集となるので、やみくもにクラウドファンディングに取り組んで疲れてしまわないよう、上記ステップを踏みながら効率的に楽しんで寄付を集めていきましょう！
サポートを受ける
コングラントでは実施期間の各段階に応じてクラウドファンディングのアドバイスをしています。ぜひ一度お話してみませんか。
よくいただく相談内容
- クラウドファンディングページを作成したのでアドバイスをください
- どのようにリターンを設計したら良いですか
- 効果的な広報施策を教えてください
企業支援型クラウドファンディングを実施する
企業支援型クラウドファンディングとは、企業がNPOのクラウドファンディングをマッチング寄付や広報支援で応援するプログラムです。
コングラントは４つの企業支援型クラウドファンディングで非営利団体のファンドレイジングをサポートしています。
様々な特典が得られるのでぜひチェックしてみてください！
▼現在実施中のプロジェクト
主な参加条件とメリット
- 主な参加条件
- 社会課題への取り組み活動（非営利活動）におけるクラウドファンディングであること
- 主な支援対象：こども・若者、障がい者
- 活動カテゴリ：こども支援、医療・福祉、国際協力、地域活性化、教育支援、人権・平和活動
- スポンサー企業
- 株式会社Yogibo
主な参加条件とメリット
- 主な参加条件
- 公益法人もしくは認定NPO法人の法人格を有すること
- クラウドファンディングの目的がSDGsの目標に紐づくものであること
- コングラントのライトプラン以上に契約済みであること（助成先として採択された後の契約でも構いません）
- メリット
- 寄付金額の決済手数料分を全額免除
- ソニー銀行がプロジェクトの広報をサポート
- ソニー銀行のお知らせページおよびソニー銀行が運営するSony Bank GATEトップページにプロジェクトの掲載
- 無料でクラウドファンディングの立ち上げから終了までの伴走支援を実施
- スポンサー企業
- ソニー銀行株式会社
▼過去に実施したプロジェクト
主な参加条件とメリット
- 主な参加条件
- 日本に住む外国人の支援活動を行っていること（法人格は問いません）
- コングラントのライトプラン以上に契約済みであること（助成先として採択された後の契約でも構いません）
- メリット
- 寄付金額の決済手数料分を全額免除
- 無料でクラウドファンディングの立ち上げから終了までの伴走支援を実施
- 目標金額達成後に1団体あたり最大100万円の追加助成を実施
- スポンサー企業
- 株式会社ケイズハウス
主な参加条件とメリット
- 主な参加条件
- クラウドファンディングで獲得した寄付金の使用実績や活動の報告
- クラウドファンディングで獲得した寄付金の使途は非営利活動に関わるもののみであること
- 目標寄付金額が50万円以上であること（上限金額無し）
- コングラントに契約済みであること（助成先として採択された後の契約でも構いません）
- メリット
- 関西テレビがプロジェクトの広報をサポート
- 団体の代表者のクラウドファンディング意気込み動画の制作
- 関西テレビのSNSやHPでの発信
- 目標金額達成後には、追加の取材、レポート制作
- 無料でクラウドファンディングの立ち上げから終了までの伴走支援を実施
- スポンサー企業
- 関西テレビ放送株式会社
主催する企業ごとに参加条件やメリットが異なっているので、ご自身の団体に適した企業クラウドファンディングを選んで挑戦してみてください！