継続寄付の決済レコードが複数生成される不具合について
平素よりコングラントをご利用くださり誠にありがとうございます。
2025年4月15日〜6月25日にかけて発生していた障害について下記にご報告いたします。
1. 障害の概要
継続寄付の初回申込、および月次(年次)決済処理時に、決済処理記録が誤って複数生成される不具合が発生しました。またその際に継続契約の処理サイクル(月間隔)が崩れ、本来行われるべき月の決済が行われない問題が発生しました。
本事象について6月25日にプログラム修正が完了しております。
2. 障害発生期間と影響範囲
2025年4月15日〜2025年6月25日までに行われた継続決済の一部(処理総数の0.01%未満)
3. 障害の原因
管理番号(決済No・継続契約No)の採番処理が遅延したことにより、一部の決済について管理ができなくなり、結果複数回処理が再実行されてしまったことに起因します。
4. 影響範囲
本障害の影響で、一部の団体様で以下の事象が発生しています。
- レコードの重複生成
- 上記1の影響による5月、6月の継続決済の未実行
4.1. 重複レコードの生成
1回の決済に対して複数件(2または3件)の決済レコードが生成されたことにより、以下の問題が発生しました。
- 決済レコードの重複分が管理画面上に複数表示されている
- 決済時にサポーター・団体に対して複数の決済完了メールが送信されている
- 実際の決済よりも多い金額がコングラントから団体様に入金されている
- 継続契約の決済サイクルに異常が発生し、5月、6月の決済が行われない(詳細: 4.2)
4.2. 5月・6月の継続決済の未実行
1の事象が発生した継続寄付について5月、6月のいずれか、または両方の決済が行われませんでした。
継続契約では当月の決済レコード生成時に次回決済日が予約される仕組みになっています。1の障害で1度に複数件の決済レコードが生成された際に、次回決済日の設定も誤って更新されてしまい、翌月以降の継続決済がスキップされてしまう問題が発生しました。
例)4月15日に継続決済が行われた場合
次回決済予定日は5月15日になるのが正しいが、4月15日の継続決済で4.1の障害の影響を受けて決済レコードが3件(2件余分に)生成されていた場合、次回決済予定日が7月15日(2ヶ月分スキップ)に設定されてしまう。結果、5月・6月の継続決済が行われない。
5. 対応について
今回の障害により、サポーターおよび寄付先団体の皆さまに与えた影響について、コングラント株式会社としては以下の対応を予定しております。
5.1. 決済レコードの重複分のデータベース及び表示側の削除
重複して生成されたレコードに関して、実際の決済(サポーターに請求される件数・金額)は1レコードですので重複分は決済が行われておりません。重複分のデータベース及び表示側について6月30日(月)に削除修正が完了しております。
5.2. サポーターに対する経緯説明と適切な処理連絡対応
サポーターの皆様には、本障害の報告とお詫びのご連絡をさせていただきます。ご連絡は団体様もしくは弊社より対応致します。
5.3. 重複による過入金の処理対応
4月15日〜5月31日にかけて行われた決済に関しては、実際には発生していない過入金です。この過入金分はすでに弊社から団体の口座に入金が行われておりますが、今回の事象の責任として返金は不要と致します。
※今回の過入金に不都合等ございましたらお手数ですが返金お願い致します。
5.4. 継続契約の5月、6月決済分のお詫びと補填検討のご相談
今回の一連の障害の影響で、本来5月・6月に予定通り行われるはずの決済が、一部決済されない状況が発生しました。この件については当該団体に経緯を共有した上で、継続決済の未決済分についての対応と補償について検討いただきます。
6. 再発防止策
今回障害原因となった採番処理の不具合については、すでに修正を完了しております。
また、障害発生の防止のために、障害が発生した際の即時発見、迅速な対応および影響範囲の最小化のため、以下の改善策に取り組んでまいります。
- 決済処理のシステム監視強化、決済処理チェックシステムの強化検討および暫定策としてシステム化までの間はスタッフによる手動チェック。
- タイムアウト発生時の再実行ロジックの見直し。
- 継続契約のサイクル管理ロジックの見直し。
以上となります。
この度は、貴団体ならびに寄付者の皆さまにご迷惑をお掛けし深くお詫び申し上げます。
今後このような事象が発生しないよう、再発防止とシステム改善に努めてまいります。